早稲田メンタルクリニック院長ブログ

早稲田メンタルクリニック院長のブログです。https://wasedamental.com

ブログ

雑多な文章など

週1回50分のカウンセリング3

前回からの続き 6日間の創造と1日の休息、というのは大変示唆に富んだものだと思います。 部分と全体について、考えさせる、素晴らしい題材です。 カウンセリングは生活の中でとても部分的なものではありますが、全体を支配し、人生を大きく変えるものでもあ…

週1回50分のカウンセリング2

前回からの続き 患者さんは人生そのものを変えるために「週1回のカウンセリング」に挑戦します。 始めは長くて頻回に感じるカウンセリングも、人生を変えるには、あまりにも短い時間だとわかります。例えば週1回50分では英語さえ、覚えられません。 ただ、英…

週1回50分のカウンセリング

前回の続き まず、カウンセリングで何を話すかについて考えてみると、週1回の50分で、その週にあったことをすべて報告することはできません。さらに言えば、過去のことまで振り返って話そうとしたら、ますます時間が足りません。 患者は治療者にすべてを伝え…

日曜日のカウンセリング

「神は6日間で世界を創造し、7日目を休まれた」と言われていますが、これはどういうことなのでしょう。僕ら人間も神を見習って、日曜日は休んでいい、という赦しのようなものを教えるための一説かもしれませんが、もう少し考えてみます。 そもそも日曜日とは…

沁みる

話を聞けば聞くほど、言葉を発することが難しく、ただ頷くしかないような話があり、そういう時に僕は「沁みる」という言葉を使います。 答えの出ない話を、僕ら治療者は聞き続けるのが仕事ですが、別の形に昇華するのではなく、治療者が穴が穴として機能し、…

違うものの中で共通なもの

テレビの時代が終わる、と言われていますが、耳に聞いていても、自分自身はそれでも毎日テレビをつけているので、今ひとつ実感が伴いません。 ただ、他の人と共通のテレビ番組の話をすることは極端になくなり、やはりそういうのは寂しくもあります。 僕自身…

情報について

この前、ビビットという番組の冒頭10分ほど、パニック障害の説明をするためにVTR出演をしました。ビビットとはTBSの朝8時からの情報番組です。 グーグルアナリティックスというアプリで、HPのアクセス数を毎日カウントしているのですが、テレビ出演後、アク…

保手濱さんとのやりとり

先日、クリニックの待合の絵を描いていただいている、保手濱さんと電話でやりとりをしました。6階の待合に置く絵について、ご相談させていただきました。 「どんな絵のイメージがご希望ですか?」と言われ、 ・抽象的なものであり、様々な意味を見出せるもの…

テレビやインタビューなど

日曜日も診療しているため、テレビから取材の依頼があったり(月曜日のNEWSに使いたいから)、また早稲田という地の利からベンチャー系のコンサル会社やwebアプリ制作会社、また早稲田大学の学生からも取材の依頼があります。 取材というよりも、一般的な疾…

風景

近くの公園の写真です

6階のカウンセリングルーム2

こんな部屋もあります。

6階のカウンセリングルーム

こんな感じの部屋です。 バタバタしています。 もうちょっと綺麗に写真をとりたいですね

メモを見てもいいですか?

診察室で、メモを見ながら話していいですか?と言われ、よいですよと答えると、スマホを取り出し、スマホのメモを見ながら話す人が増えました。 これまでは手書きのメモや、ワードでプリントアウトしたものを持ってこられた人が多かったですが、本当にスマホ…

薬局の場所

ホームページからも、最寄りの薬局がわかるようにしました。ご利用ください https://wasedamental.com/pharmacy/

うつ病と適応障害の違いはなんでしょうか?

うつ病と適応障害の違いはなんでしょうか? ここから話す内容は正確ではないですが、ものごとの概略を掴むにはわかりやすいので、このように説明させていただきます。 大雑把に言ってしまえば、落ち込んだ状態のことを「抑うつ状態」と呼びます。具体的には…

正しいことを知る

カウンセリングにとって、正しい知識とはどういうものなのか。 やはり、統計学的に実証可能なものだけが、正しいものとは限らないでしょう。人の心の中の出来事は、いわゆる客観的な事象とは異なり、心的体験という記述さえ困難な、ある種のファンタジー・物…

何度も同じことを繰り返す

何度も同じことを繰り返してしまうことは、停滞や抵抗を意味するのか、それとも同じ場所をどんどんほりさげ、深化を目指しているのか。 深く掘っていくと、ある瞬間、ぼこっと広い場所に出てきます。 地下に空間があり、それぞれ別の場所で掘っていた人たち…

診察券

診察券は季節ごとに違うデザインに変えて来ました。患者さんやスタッフに、季節の変化や時間の流れに気づいてもらうためです。 11月からは冬バージョンとなります。 よろしくお願いします。 診察券をお持ちの方も、古くなったら、いつでも交換しますので、気…

ちょっとした親切に救われる、満足できること

何気ない日常の中で、ちょっとした親切を受けることがありますが、それだけで、救われた気持ちになったり、満足した気持ちになれることが、とても大切な能力だったりします。

小さなパキラ

受付の横に小さなパキラがあり、可愛いです。 この子も待合にあるパキラのように、10年ほど経てば大きく育つのでしょうか? 楽しみです。

下積みについて

下積み、について考えると、あまりこのような言葉は好まれない気がしますね。 僕自身は、結構好きな言葉ですが。

物語の共有について

少ない大きなメディアから多くの小さなメディアに移行し、例えば患者さんと同じドラマや映画を共有することができず、診察場面で映画やドラマのワンシーンを比喩で用いることが難しくなったように思います。 大きなメディアの力が弱まり、ある種の物語の共有…

半年がたち

開業してから半年がたち、私自身の臨床観は変わったように思います。 インターネット上のブログという場でもあるので、どう伝えるべきなのか、迷いますが、少し変わった程度ではなく、とても大きく変わったように思います。 自分という人間のありかたを変え…

6階工事完了

ameblo.jp カウンセリング用の診察室増築を行いました。 内装会社様のブログに雰囲気などを書いていただいています。 ご参考までに。

厳しすぎる、我慢しすぎる

前回の逆のことを考えてみます。 他の人からは「よくやっている」と褒められているのに、それに気づけず、自分の中のルールにしばられて、身動きが取れなくなっている人も多く見ます。 自分に厳しすぎる。我慢を強いて、身体が悲鳴をあげている。それなのに…

甘やかされる、スポイルされる

それが、親との関係であれ、先輩や上司との関係であれ、甘やかされることやスポイルされることが起きた時、それはどのような共通点があるのでしょうか。 ひとつは金や愛情はかけられているのに、手間がかかられていないケース。 手間がかけられていないとい…

職場の雰囲気が合わない

6階の診察室OPENに向け、消防署と保健所の立ち合いを受けました。 私自身、もともと自衛隊出身であり、公務員的立場にいたので、職員さんらと話していると、とても懐かしい気持ちになりました。 改めて思うのは、組織によって、求められる資質が全く違うとい…

私自身が男性の治療者であることについて

前回の記事を書きながら、私自身が男性であることで「35歳までに子供を産む」という問題を、どこまでリアルに考えられているのか、反省しました。 治療者の性別、年齢というのも、とてもデリケートな問題です。 治療者の人間性ほどは重要な要素ではないかも…

35歳までには子供を産みたい

「35歳までに子供を産みたい」というテーマについて、毎日複数の患者さんから、取り上げられ、一緒に頭を悩ませています。 各々の患者さんによって、独身未婚、婚約中、恋人のあるなし、家庭環境や仕事の違い、キャリアに対する価値観など、背景が全く違うの…

大人の発達障害(ADHD)、衝動性について

ADHDの方で ・感情の起伏が激しく、ものや人にあたってしまう(その後自己嫌悪に陥る) ・買い物をしずぎる ・アルコールやギャンブル、異性との肉体関係などの依存行動が増える などの問題を抱えていた方が、コンサータなどの薬物療法によって症状が落ち着…