早稲田メンタルクリニック院長ブログ

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死にたいと思ったから、精神科に行ったのに…

死にたいと思ったから、精神科に行ったのに

①医師の反応が冷たかった

②薬だけ出されて、帰らされた

③死にたいと言えず、相談できなかった

 

色々な続きがありそうですね。

 

診察室で「死にたい」という気持ちが告白されたとき、診療の流れというのは、おそらく常識的には「何があったの?」という切り返しから、本人の具体的な環境や状況へと話の展開は進んでいくのだとおもいます。

このように具体的で、扱いやすいレベルまで落とし込むのですが、しかし、そもそも最初の「死にたい」という漠然とした抽象的な気分はどこにいくのでしょうか。

 

うーむ。

 

しかし、そもそも、そういう抽象的な水準のものは、精神科というクリニックで扱うものとは違う気がしますね。

なんとなくですが、そのような抽象的な水準のものは、現実的な問題が解決した先に悩むべきものであり、あえて精神科で扱うとすれば、カウンセリングの場であれば、セッション数が20を超えてからでないと(20というのは今思いついた数なので、適当です)、扱いにくいような気がします。