早稲田メンタルクリニック院長ブログ

早稲田メンタルクリニック院長のブログです。https://wasedamental.com

パワハラについて

 当院ではパワハラを受け、抑うつ状態(眠れない、食べられない、動悸がするなど)を苦に来院される方が多数います。

 眠れない→睡眠薬、動悸がする→抗不安薬によって、ある程度症状は改善しますが、根本的な原因である「パワハラのストレス」への対処が必要です。

 

 パワハラに対しては

①証拠作成:音声データ、実際に送られてきたメール、日記などの毎日の記録

②医師による診断書

をもとに、内容証明書というものを弁護士もしくは行政書士の方の指導の下で作成し、パワハラをしてきた上司ないし会社に対して郵送します。

 そこで謝罪文もしくは慰謝料などを請求します。

 相手が否認した場合は、弁護士さんを通じて、裁判になることもあります。

 

 

 しかし、ここまで発展するケースはほとんどありません。

 適応障害の診断のもと、自宅療養を指示する診断書を作成。休んでいる間に職場の環境調整を行い、パワハラ上司との物理的な距離がとれるようにする。その後、職場復帰をする、というケースがほとんどです。

 このようなパターンだと、弁護士さんらとのやり取りの必要はありません。

 

 病休をとり、このまま仕事を辞めてしまう人もいます。

 その際、残業代の未払い請求などもできるそうですが、これも弁護士さんに相談必要があります。

 

 労災認定をとるパターンもあります。

 当院は労災認定も受けています。

 気軽に相談ください。