お客さんに「やる気」や「夢」などを伝え、それを主力商品として扱う会社はありますが、そこにはある種の万能感があります。それらを商品として扱わなくても、やはり会社や組織というものは、個人を超えた存在でなくてはその存在意義が疑われますから、所属する人に個人を超えた、万能感を与えなければなりません。
もともと自己肯定感が低い人が、その万能感に導かれ、組織に所属し、しかし、組織から離脱しなくてはならなくなった時、強烈な痛みに襲われます。
組織が持つ万能感についても、日々扱わなくてはいけない項目でしょう。
しかし、その患者さん個人個人が万能感をあこがれるに至った経緯は、様々なので、それもまた、ひとつひとつ掘り下げていかなくてはいけません。