「35歳までに子供を産みたい」というテーマについて、毎日複数の患者さんから、取り上げられ、一緒に頭を悩ませています。
各々の患者さんによって、独身未婚、婚約中、恋人のあるなし、家庭環境や仕事の違い、キャリアに対する価値観など、背景が全く違うのですが、多くの方が、このテーマについて悩まれています。
もちろん、私たち治療者が答えを知っているわけでもなく、万人に共通する正解があるわけでもなく、聞き役に徹するのですが、共感することが多く、一緒に頭を悩ませています。
このテーマは相談することが難しいもののようにも思います。
「相談する相手がいない」と口にされます。
たしかに、同世代の女性に相談するにしても、そもそもデリケートな話題ですし、また、相手の社会背景も違うので、相談する方も気を使ってしまい、なかなか本音を話せません。
両親や親世代と話をしても、自分の体験談を話されるだけだったり、説教のようになってしまったり、甘えたり、落ち着くことができないようです。
私ら治療者は明確な答えを持ち合わせているわけではないですが、一緒に考えることはできます。安心して話す空間を提供することができます。
合理的な方法を選ぶのか、情緒的な体験を優先するのか、個人を優先するのか、家族を優先するのか、各々の患者さんによって、違う答えを探していくのだと思っています。
(当院は女性心理士もた多数在籍しております)