早稲田メンタルクリニック院長ブログ

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◯子供や部下が精神科に行きたいと言ったら

◯子供や部下が精神科に行きたいと言ったら

 

偏見なく行かせるべきだと思います。

それも、一緒に行けるなら、ついて行った方がなお良いと思います。

 

なぜなら、精神医学という専門家に相談した方が良い、という意味以上に、あまり知られていないことだと思いますが、今日の精神科には様々な悩みを持った人が訪れる「情報集積所」のような役割があるからです。

精神科医は様々な悩みを日々聞き、その解決方法を患者さんと共に探します。ある患者さんの悩みや解決が別の患者さんでも役に立つことがあり、そういう意味で、僕は精神科医は「情報集積所」のようなものだな、と思うようになりました。

これらの情報は精神科医という人間を通して匿名化され、守秘義務として守られ続けます。なんだか、おとぎ話に出てくる語り部のようですが、精神科医というのは医学知識を駆使する存在だけではなく、そういう不思議な存在でもあるのです。「精神科医だからって人の心がわかるわけないだろ」というヤジがたまにありますが、それは確かにそうで、しかし、人の心にこれほど接している人間も少なく、やはり精神科医というのは人の心の最前線に立っているのだなと思います。

 

「情報集積所」というと、ネットで十分じゃないか?という意見も聞こえそうですが、しかし、ネットでは発信されない情報、発信されていたとしても見つけにくい情報がたくさんあります。

人の悩みに関する情報は、それこそ生もので、鮮度が命です。なので、できるだけ、早い段階で精神科医という「情報集積所」に行き、解決策を共有し合うのが良いと思います。

 

まぁ、行くと色々な発見があると思います。

なので、気軽に精神科医のところに相談に来てください。