早稲田メンタルクリニック院長ブログ

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精神科医がYouTubeを3か月やってみてわかったこと. 登録者数、再生回数50以下でもYouTubeをやってみた方がいい理由

精神科医YouTubeを3か月やってみてわかったこと

登録者数、再生回数50以下でもYouTubeをやってみた方がいい理由

 

○カスタマージャーニー

「心の苦しみ」を持った人は、何かしらの形で知識を得て、「検索」をし、「HP」にたどり着いてから、「予約」をして、受診に至る

 HPをみないで受診する人はほぼ100%いないので、HPにいかにたどり着くかを考えるべきである。(ただし、将来的にはgoogle Mapから直接予約できるようになるかもしれず、その場合はHPを経ない人もふえるだろう)

 検索して、一番上位に来るのはリスティング広告である。次にGoogleMapであり、その後にSEO対策されたHP、普通のHPと続く。

HPは予約されやすいよう、デザインされていないといけない。ランディングページを勉強。単純化すると、美容整形をまねる、その後にPDCAを回し続ける

 受診前後には、HP以外にもブログやTwitterinstagramなどのSNS、最近ではYouTubeも活用されている

 

【各広告の比較】

リスティング広告Googleが広告会社である限り、最強の広告手段であることは変わりないが当院は新宿区にあることもあり、課金負けしてしまう。そのバランスはスマホゲームと同じである。月に8万ほど課金したが、HPのアクセス数は20/日ぐらいしか増えなかった

 

MAP対策:

HPに到達するルートとして、MAPこそ一番大事。HPにたどりつく人のうち、80%以上がMAPを利用している。正直、MAP対策だけすれば良いのだが、その対策の立て方は今ひとつよく分からない。

うちの場合は、口コミが多かったこと、写真などをこまめにアップしているので、比較的上位にくる。ただし、早稲田を利用している人にしかみられないし(新宿駅を利用している人にはみられない)、こちらが対策したところでそこまで広範囲に表示されることもないだろう。表示されたところで、ユーザーの混乱をうむだけだから、アルゴニズムはすぐ変えられてしまうはず。

なら、立地こそ全てで考えることは無駄か、と言われると、それも違う。Googleはマップを重視していることを、将来に備えて考慮すべきである。

 

 

SEO対策:専門の業者が作るHPは値段が高く、100万以上するものもある。お金がないので、僕の場合は安く作ってもらい、自分で日々、テキストを追加している。

残念なことに、今はテキスト量が増えていっても、内部構造がしっかりしていないと検索上位にはなりにくいらしい?

診察中にHPを使いながら疾患説明をするので、まぁ、記事をブログに置いておくよりはマシと考えている程度

結局、課金負けしてしまうので、ほどほどに頑張っている。

 

以下のコンテンツを説明する前に、新しい広告について説明したい。

○単純な露出を増やす広告以外に、新しい広告には2種類ある

・メディア:知識を与えるもの。啓蒙活動の結果、心の苦しみを解消するには精神科受診をした方が良いと分かり、治療に結び付くもの

・コミュニティ:親密感を与えるもの。もしくは、治療的であり、体験を与えるもの

広告をするには、この2つを意識してやらなくてはいけない

 

 

はてなぶ。効果は薄い、患者さんにも好きな人は一応いるみたい。

最近は週刊ワセダメンタルというブログを週1でつけるようにしたりしているが、ほとんど読まれていない。10人ぐらい。

開業当初からブログは続けているが、購読者数も増えるわけではなく、やはり、他のことにエネルギーを割いた方が良いと思われる。

僕の場合は、HPに記事を追加する前の下書きだったり、YouTubeの台本置き場として利用している

Noteという媒体もある。しかし、僕は数回利用しただけで、継続的に使用しているわけではないので、効果はよくわからない。

ブログ業界全体からみるとコミュニティ<メディアだと思うが、これだけ少ないと情報の質はコミュニティでしかない

向き不向きの問題もあるだろうが、テキストよりも動画の方がインパクトがあると分かってきたので、僕はYouTubeにエネルギーを割くことにした

 

Twitter

質問箱を設置するまでは効果は今ひとつだった。質問箱を設置してからは、フォロワーとも交流が生まれ、アクセス数アップ。それ以上に僕という人間性の理解の向上(ビジネス的にはブランディングの向上)に寄与した

短いテキストしか書けず、そこが難点

きちんと説明ができない分、誤解も生じやすいのではないか?

またストックメディアではなく、フローメディアとしての側面が強いので、コスパが悪い

Twitterをメディアとして利用するには、投稿数を増やしたり、ニュースを拡散するなど「ニュースのリコメンドサイト」としての役割を担う必要がある。

これはどうしても難しい

ので、コミュニティにシフトを変えた

いつでも繋がれる安心感から、治療体験の提供につながり、うつが改善した人が増えた

当初危惧していた転移や依存の影響(益田への過度な親近感)は、ほとんど感じられず、そこが現代的な「新しい価値観」というか、現代人という、今の道具や技術に慣れた人達ということなのだろう。

やるべきである。

 

YouTube

 HPのアクセス数は増え、1日平均アクセス数が100台ぐらいだったものが200台まで増えた。HPにYouTubeのリンクを貼ったので、通院中の患者さんでも、HPを見なかった人が見始めたのだと思う。

YouTubeはメディアとしても強いが、コミュニティとしても強い

動画は強い

なので、必ずやるべきだ。コミュニティとしても、ほぼ一番強いコンテンツだと思う

ほぼ一番と言ったのは、よりコミュニティに強いコンテンツが登場しているからだ。それはライブ配信である

僕の場合、ライブ配信は時間的制約があり、また投げ銭などをしてもらうつもりはないので(それが治療的だとは思わない)、そこは選択肢には入れがたい

 

 

 どちらを重視すべきか、というとコスパ的にはコミュニティの方である。登録者数、再生数50以下でも効果は抜群だった。

しかし、芸能人でもない限り、コミュニティ的コンテンツでは、拡大に限界があり、大きくしていくためにはメディアを意識していかないとダメ

 

 YouTubeはメディアになるチャンスがあるので、やっていくべきだと思う