男女という性の違いを、どこまで驚きをもって、新鮮にとらえ続けられるのか、ということは、治療場面では大事だと言われています。
フェミニズムとかそういう難しい話ではなく、男女の違いはとても大きい、そういう素朴な事実をどこまで理解しているのかは、とても大事なキーです。性の分化、思春期の問題など、思いめぐらすことは多々ありますが、まぁ、とにかく複雑なものが潜んでいることは疑いようのない事実でしょう。
自分自身の責任を守りながら、相手の世界を尊重すること。
男女はついつい、同じ世界の同じ価値観を持った、生き物と思いがちですが、前提としてすごく違う生き物で、そのうえで「案外似ているところも多いよな」と思えた方が、僕としては、『物差しの調整』がしやすいです。
(続く)