早稲田メンタルクリニック院長ブログ

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SNSとメンタルヘルス上の問題

趣旨
SNSは10年前より出現した、コミニケーション手段および情報収集手段である。電話や新聞の延長線上にあるものではなく、SNSSNSとしか言いようがないほど、市民権を得た独自の存在となった。

SNSの歴史はまだ浅く、規制やルールのあり方を、人類はまだ知らない。

SNSによるメンタルヘルスの被害はよく知られており、僕らはルールや学びを持って、それらを解決していく必要がある。

 

「歴史」

  1. 2000年代初頭: この時期はSNSの黎明期であり、FriendsterやMySpaceが登場しました。利用者はまだ限定的でしたが、次第にインターネットが普及し、SNSの利用者も増加し始めました。

  2. 2004年 - 2010年: この時期は、FacebookTwitterなどの大手SNSが登場し、利用者数が急速に増加しました。特にFacebookは、2008年には1億人、2010年には5億人の利用者を突破し、その後も急速な成長が続きました。しかし、SNSの利用者数が増えるにつれて、プライバシー侵害やオンラインでのいじめ、偽情報の拡散などの問題も表面化し始めました。

  3. 2011年 - 2016年: InstagramやSnapchat、Pinterestなどの新しいSNSが登場し、利用者の普及率はさらに高まりました。この時期には、アラブの春と呼ばれる一連の抗議活動が中東・北アフリカ地域で発生し、TwitterFacebookなどのSNSが情報伝達手段として重要な役割を果たしました。一方で、SNSを利用した詐欺や個人情報の流出、選挙への外国からの干渉などの問題も浮上してきました。

  4. 2016年以降: TikTokが登場し、特に若者を中心に急速に人気が広がりました。これにより、SNS利用者の普及率はさらに上昇し、新たなコンテンツやコミュニケーション方法が生まれました。しかし、この時期には、Facebookケンブリッジ・アナリティカ事件が発覚し、個人情報の不適切な利用やプライバシー問題が大きな関心事となりました。また、偽情報やヘイトスピーチの拡散が社会問題化し、SNS企業は対策を講じるよう求められるようになりました。

SNSはポピュラリズムとも関係があります。

  1. 2016年アメリカ大統領選挙: トランプは、2016年の大統領選挙期間中にTwitterを駆使して、自分の政策や意見を広め、支持者と直接コミュニケーションを取りました。彼のツイートは、メディアや他の候補者との対立を煽ることが多く、選挙戦を通じて大きな注目を集めました。

  2. 大統領在任中のTwitter利用: トランプ大統領は、就任後もTwitterを活発に利用し続けました。彼は政策発表や支持者へのメッセージ、批判的な意見への反論などをツイートしました。また、外交政策に関する発言や他国指導者への批判も含まれており、国際関係に影響を与えることもありました。

  3. Twitterによるトランプ氏のアカウント凍結: 2021年1月6日、アメリカ合衆国議会議事堂に対する暴動が発生しました。この事件の責任がトランプ大統領にあるとされ、彼がTwitter上で暴力を扇動したとの指摘がありました。この結果、Twitterは2021年1月8日にトランプのアカウントを永久凍結しました。Twitterは、彼のアカウントが「暴力のリスクを引き起こす可能性がある」と判断したことを理由に挙げました。

 

では規制については、どのようなことが考えられるのでしょう?

 

子供のSNSについて
・危険性がないわけではない

・なので、適切で健康的な付き合い方が必要

・政府が規制する、企業の自主規制、学校や親の監視?

表現の自由は?

 

規制の論拠となる

 

ネット上のいじめや嫌がらせ、トラブル

プライバシーと安全性。

精神的な健康への懸念ソーシャルメディアの過剰な利用は、不安、うつ、身体イメージの問題など、メンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性があることを示唆する証拠がある。規制は、子どもたちが有害なコンテンツに触れることを制限し、より健康的なオンライン習慣を奨励するのに役立つ可能性があります。

 

デジタル依存症:ソーシャルメディアには高い中毒性があり、過剰なスクリーンタイムにつながり、身体の健康や学業成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

暴力的な表現、性的な表現、違法薬物の関与、フェイクニュース、オンライン詐欺

サブカルチャーの危険性、犯罪との関連性

 サブカルチャーメインカルチャーに馴染めない人たちの居場所だが、それ故に危ういところがある。大麻文化など

 

規制に対する反論:

 

表現の自由子どものSNSを規制することは、子どもの表現の自由を侵害すると考えられ、創造性や自己表現が制限される可能性がある。

 

親の責任:子どものソーシャルネットワーキングの利用を監視・管理するのは、政府ではなく親の責任であるとする意見もある。保護者は、ソーシャルメディア利用のリスクとメリットについて教育を受け、子どものためのルールとガイドラインを確立するよう奨励されるべきである。