前回からの続き
患者さんは人生そのものを変えるために「週1回のカウンセリング」に挑戦します。
始めは長くて頻回に感じるカウンセリングも、人生を変えるには、あまりにも短い時間だとわかります。例えば週1回50分では英語さえ、覚えられません。
ただ、英語を覚えることと違うのは、自分の心は24時間使用し続けている点です。カウンセリングの時間だけではなく、ある種の『自問自答』という形で心の対話は続きます。
週1回50分という生活の一部が、全体に影響を及ぼします。
もう一度、神様が6日間で創造し、最後の1日を休まれた意味について考えましょう。
そもそも、神様は無限の存在です。神様には時間という概念はあてはめられません。創造は6日かける必要なく、人間的な感覚で言えば、一瞬で創造できます。一瞬の創造の前後には無限の時間が流れているはずです。そして、神様は疲れを知らないので、そもそも休む必要がありません。
やはり6日間かけて創造し、最後の1日を休まれたのは、人間のためにわかりやすく説明してくれたからでしょう。
時間概念のない神様は、創造と休息を同時に取られているはずです。
6日間の創造と1日の休息というのは、こういう部分と全体の関係を説明してくださっているのではないかと思います。
カウンセリングも同じ要素があるのではないか、と思います。
週1回50分ではあるけれども、同時に1週間そのものでもあると思うのです。
「自分はカウンセリングを受けているんだ」ということの手ごたえを24時間持てた時、治療は大きく前進するような気がします。
続く