「その薬は強いですか?」という質問をよくいただきますが、返答が難しい。おそらく、質問された方の薬に対するイメージは抗生剤や抗がん剤のようなものだろう。
— 益田/早稲田メンタルクリニック (@wasedamental) 2019年7月8日
抗生剤や抗がん剤であれば、強力な薬は効果は高いが、正常な細胞にまでダメージを与えてしまう。もちろん、精神科の薬は違う。つづく#薬
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— 益田/早稲田メンタルクリニック (@wasedamental) 2019年7月8日
原則的に、精神科の薬は「副作用が多いが、効果は高い」ということはない。薬の種類によって、副作用も少なく、効果が高いものも多くある。その人の症状に合わせて、あった薬を使えば良い。
では、原則にあてはまらないものとはなんだろうか?
つづく#薬
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まず、同じ薬でも量が増えれば効果は高まるが副作用が増える。
あるラインを超えると、効果はほとんど高まらず、副作用ばかりが増える。
こんな感じ。
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また同じタイプの薬で、先に発売されたものの方が、効果も強く、副作用も強いイメージがある。
例えば、SSRIのパキシルとジェイゾロフトの関係など。
もちろん、効果とは何か?という定義についても、議論の余地はあるが。
つづく#薬
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では、強い薬はなくても強い治療はないのか?
もちろんある。それは増強療法と呼ばれるもので、複数の異なるタイプの薬を使用する治療だ。効果も高いが、当然、副作用のリスクも上がる。
なので、患者さんは弱い?薬を複数使用するより、自分に合った薬を単剤で飲む。というのが、正解だ。#薬