絶望の前には信念があるのですが、信念は絶望と同じく人の目を引きます。
普段、隠れているようで隠れていない信念というものに、人は心惹かれますが、それが折れた時には絶望が待っているので、信念とはなんとも困った存在です。
絶望の中にも、新たな信念を持とうとすればよいのでしょうが、現実の吟味にさらされた後、本当にそんなことは言えるのでしょうか。
かといいつつ、信念には心惹かれてしまいますし、一度持ってしまうと、手放すことも難しいので、厄介な存在です。
信念と、いつまで仲良く付き合っていけるのでしょうか。
抽象的な概念や言葉よりも、心の中に人が住む方が安全かもしれません。彼らの言葉はよくかわるので、信念よりも扱いやすいですし。もちろん、厳しすぎる人だと、困りますが。
心の中の人間も、おなじく信念だと言われたら、それもまぁ、困るのですが…。